普段、スマートフォンやパソコンなどを充電するときに、使いたい場所までケーブルが届かなかったり、ケーブルが邪魔だったりすることはありませんか。
そんなときに便利なのが「ワイヤレス充電」です。
ケーブルがなくても、充電器の上に置くだけで充電できるので、家族間で機種が違っても充電器をシェアできます。
では、ワイヤレスはスマホケースに依存するのでしょうか。
スマートフォンを外部の衝撃から保護するために必要なスマホケースですが、充電するたびに取り外しが必要となると、せっかくワイヤレス充電にしても、新たなストレスが増えてしまいますよね。
そこで今回は、ワイヤレス充電がケースに依存するのかどうかについてご紹介します。
ワイヤレス充電の仕組みについて
ワイヤレス充電では、磁界が発生し、電力に変換できるという仕組みを用いています。
スマートフォンの裏側と充電器にコイルが含まれており、その2つのコイルによって磁界が発生するので、その磁界を電力に変換することで充電できているのです。
そのため、スマートフォンと充電器の間、つまりコイルの間に何か磁界の発生を防ぐものがあれば、充電はできなくなってしまいます。
では、ワイヤレス充電はどのようにしてスマートフォンを充電するのでしょうか。
ワイヤレス充電の方法は、充電台の上にスマートフォンを置くだけです。
このとき、充電台に置くスマートフォンは、スマートフォンのロック画面が見えるようにして置いてください。
スマートフォンの背面と充電台がしっかり接着していれば、それだけで充電ができます。
【スマホケース別】スマホケースをつけたままワイヤレス充電はできるのか?
上記でワイヤレス充電の仕組みをご紹介しましたが、中には「スマートフォン本体をケースから取り出して充電台に置いた方が良いのか」という疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
とは言え、充電のためにいちいちスマートフォンをケースから取り外すのは面倒ですよね。
せっかくケーブルがなくても充電できるのに、ケースから外す必要があるというストレスに悩まされてしまいます。
では、どのスマホケースであれば、ケースをつけたままでもワイヤレス充電できるのでしょうか。
ハードケース
スマホケースの中でも人気が高いハードケース。
万が一、スマートフォンを落としてしまった時のために、ケースを丈夫なものにしている方も多いのではないでしょうか。
ハードケースは、ポリカーボネートと呼ばれるプラスティックの一種で、高い衝撃吸収力と耐久性を持ちます。
そんなハードケースは、つけたままでもワイヤレス充電できます。
スマートフォンを衝撃から守るだけではなく、ワイヤレス充電の際につけ外しする手間も省けます。
グリッターケース
近年見かけることが多くなったグリッターケース。
クリアケースの中に特殊な液体やオイルが入っていて、スマホケースを傾けると、液体が動いたり、中に入っているホログラムやラメが揺れたりする可愛らしいケースです。
中に液体やオイルが入っていますが、グリッターケースもつけたままワイヤレス充電可能です。
ガラスケース
スタイリッシュで丈夫なガラスケース。
ガラスケースは、つけていてもワイヤレス充電できるのでしょうか。
結論、スクエア型強化ガラスケースやラウンド型強化ガラスケースであっても、ケースをつけたままでのワイヤレス充電が可能です。
手帳型ケース
本革からできている手帳型ケース、合皮からできている手帳型ケースなど、手帳型ケースにもさまざま種類がありますが、上記でご紹介したケースよりも分厚く見える手帳型ケース。
「スマホケースが分厚くてもワイヤレス充電はできるのか」と疑問を持つ方も多いでしょう。
手帳型ケースは、ワイヤレス充電に対応しています。
そのため、分厚いからと言ってワイヤレス充電を諦める必要はありませんが、種類によっては充電できない可能性もあるので注意してください。
ソフトケース
比較的柔軟な素材で作られているソフトケース。
ハードケースと対比されるもので、ソフトケースは柔軟性に優れているので、衝撃を吸収してくれます。
ソフトケースも他のケースと同様に、つけたままでもワイヤレス充電可能です。
このように、スマホケースをつけたままでもワイヤレス充電は可能です。
ただし、中にはワイヤレス充電に対応していないケースもあるので、あらかじめ確認することをおすすめします。
【iPhone機種別】手帳型ケースをつけたままワイヤレス充電できるのか?
iPhoneにワイヤレス充電が搭載されたのは、iPhone 8シリーズからです。
外部の機器を利用すれば、iPhone7でもワイヤレス充電できますが、本体の基本機能として搭載されたのは、iPhone 8からになります。
また、手帳型ケースは全ての種類でワイヤレス充電できるわけではありません。
そこでここでは、iPhoneの種類別に手帳型ケースをつけたままでもワイヤレス充電できるのかをご紹介します。
1.iPhone X
結論からお伝えすると、手帳型ケースをつけたままでもワイヤレス充電できます。
ワイヤレス充電器の説明書には、「何mm以下の厚さであれば、ケースとつけたまま充電可能です。」と書かれています。
説明書に書かれている厚さよりも厚くても充電できる可能性はありますが、できない場合もあるので、あらかじめ確認することをおすすめします。
2.iPhone 12 Pro
では、iPhone 12 Proはどうなのでしょうか。
iPhone 12 ProもiPhone Xと同様に、手帳型ケースをつけたままでもワイヤレス充電できます。
3.iPhone SE2
では、iPhone SE2は手帳型ケースをつけたままでも充電できるのでしょうか。
iPhone SE2も他の機種と同様に手帳型ケースをつけたままであってもワイヤレス充電できます。
スマートフォンケースは概ね大丈夫だがスマホリングには注意
スマホケースにこだわる方もいらっしゃれば、スマホリングをつけている方も多いのではないでしょうか。
スマートフォンを持ちやすくしたり、可愛くしたりできるため、便利なアイテムですよね。
他にもスマホリングのようなアクセサリーをつけている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、最初にご紹介した通り、ワイヤレス充電は、充電器のコイルとスマートフォンのコイルが近づくことで、磁気が発生し充電できるという仕組みを持っています。
そのため、コイルとコイルの間に何かを持ってきて磁界を遮ると、充電できない可能性があります。
では、その場合でも、ケースをつけたままワイヤレス充電は可能なのでしょうか。
結論からお伝えすると、スマホリングがついたままワイヤレス充電をしようとしても、充電はできません。
これは、スマホリングをつけていることによる影響、またはスマホリングとスマホケースの厚みが磁界の発生を遮っていると言えます。
そのため、スマホリングをつけている場合にワイヤレス充電したい方は、ケースを外して充電することをおすすめします。
まとめ
今回は、ワイヤレス充電がケースに依存するのかどうかについてご紹介しました。
ワイヤレス充電は、一般的にスマホケースに依存しませんが、ケースが分厚ければ分厚いほど、依存すると言えます。
それは、スマートフォンのコイルと、充電器のコイルの間に何かを挟むことで、磁気が発生しなくなって充電できなくなるためです。
そのため、スマホリングをつけていたり、スマホケースが分厚かったり、アクセサリーをたくさんつけていたりする場合は、充電できないことを把握しておきましょう。