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2020.7.03

ケーブルで携帯を充電するのは時代遅れ!?ワイヤレス充電器とその仕組みとは?

ケーブルで携帯を充電するのは時代遅れ!?ワイヤレス充電器とその仕組みとは?

ケーブルで携帯を充電するのは時代遅れ!?ワイヤレス充電器とその仕組みとは?

マウス、キーボード、イヤホンがケーブルなしの時代になってきましたね。
一方で携帯の充電器はまだコードがあり、持ち歩きに場所を取ってしまうため不便ですよね。
また、コネクタ部分の破損も心配する必要があり、非常に厄介です。

実は、そんな不便を解消できるワイヤレス充電器が存在するので、仕組みと共にご紹介します。

ワイヤレス充電器の主流とは

ワイヤレス充電器は充電パッドに携帯を置くだけで充電できます。
その方法は2つあり、1つが電磁誘導でもう1つが磁界共振です。
それぞれの仕組みを詳しくご紹介します。

電磁誘導

電磁誘導では、充電器が給電側のコイル、携帯が受電側のコイルとなり、2つが接触していなくても受電側のコイルに電流が流れる仕組みです。
しかし、以前は携帯を給電側のストライクゾーンに置かなければ、電気が送られない仕組みでした。
そこで、現在は給電側がスマホの位置を自動で検出することで、場所がずれていても確実に電気が送られるようになっています。

磁界共振

共振とは、高校の時に習った音叉を思い出してもらうと分かりやすいと思いますが、片方の音叉と同じ周波数の音叉が共鳴して音を鳴らす現象です。
磁界共振は、その共振を利用してワイヤレスで携帯を充電する仕組みです。
それぞれにコイルがあるのは同じですが、電磁誘導で磁界が電気を誘導するのとは違い、磁界共振では、共振によりエネルギーを伝えます。
受電側の周波数を給電側の周波数に合わせることで共振でき、受電側がエネルギーを取り出せます。

それぞれのメリット

電磁誘導の場合は電力を確実に送られるので、電力のロスが少なくて済みます。
しかし、電磁誘導は充電器との距離を10cm以下にする必要があります。
それに対して、磁界共振は伝送距離が長く、充電器から1mの距離があっても90%、2mの距離だと40%の電気が送られることが期待できます。

充電ケーブルがなくなるかもしれない理由とは

現在、モバイルバッテリーを外出先で利用している方は多いかもしれません。
しかし、充電器のある部屋にいるだけでフル充電が可能となる将来が期待されています。
モバイルバッテリーを忘れたために、携帯の充電が無くて困ることがなくなる社会は非常に便利ですよね。

まとめ

今回はワイヤレス充電器の仕組みと将来像をご紹介しました。
仕組みの説明は少し難しかったかもしれませんが、科学の力を使ってワイヤレスで充電できる時代が来ています。
これからさらにワイヤレス技術は発展すると思われるので、将来のワイヤレスな世界が楽しみですね。