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2023.5.26

モバイルバッテリーの充電規格について説明!

モバイルバッテリーの充電規格について説明!

モバイルバッテリーの充電規格について説明!

ここ数年で、私たちはスマホを外で充電しながら使用することが当たり前になってきています。
もちろん、可能な限り急速充電を行えるのが理想ですが、現状の充電規格ではどの程度の充電速度が実現できるのでしょうか。

今回は、一般的な急速充電の規格についてや、急速充電が可能な「USB PD」の詳細や特徴、急速充電できるモバイルバッテリーを選ぶ際のポイントなどについてご紹介します。
充電の規格は複雑なので、本記事を通して少しずつ知識を蓄えていきましょう。

急速充電の規格を知る

一般的な、急速充電の規格としては、以下のようなものが挙げられます。
・Quick Charge(クイックチャージ)
・SmartIC(スマートアイシー)
・Voltage Boost(ボルテージブースト)
・USB PD(ユーエスビーピーディー)
・Super Charge(スーパーチャージ)

Quick Chargeは、「5V」、「9V」、「12V」、「20V」の4段階に分かれており、対応している機種であれば通常の4倍の速度で充電できます。
2017年までのスマホでは、3.0バージョンが使用されていることがほとんどでしたが、近年では最新バージョンである4.0が使用されるケースも増えてきました。

SmartICは、機器に接続された端末を自動で検知し、その機器に合った電流で充電する規格です。
スマートボードとも呼ばれ、デバイスの機種ごとに自動で最適なスピードを実装してくれる点が魅力です。

それ以外にも、Voltage Boostは、ケーブルの抵抗を認識し電圧を自動調整する機能を備えていたり、USB PDやSuper Chargeのような近年開発された技術を備えていたりとさまざまな種類があるため、自分の端末に使用できる規格を見極めるようにしましょう。

最大W数を13倍まで上げた「USB PD」とは?

近年開発されたばかりの規格の一例としてご紹介したUSB PDとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

USB PDは2012年に発表された、高出力のUSB公式規格です。
Type-C経由でPCを充電することも踏まえて設計されており、従来の7.5Wと比べて約13.3倍の出力である約100Wに拡張されています。

Apple製品では「iPhone 8」から、Androidでは最近の主要なスマホの全機種が対応しており、このUSB PDに対応している充電器とケーブルを揃えれば最大限の充電速度を実現できます。

USB PDの特徴とは?

USB PDの特徴として挙げられるのは、以下のような点でしょう。
・急速充電が行える
・多くの機器に給電できる
・双方向に電力を送れる
・ビデオ信号が伝送できることもある

まずは、かねてからご紹介しているように、急速充電が行える点です。
USB PDに対応しているケーブルには、CCと呼ばれる充電用の信号ラインが搭載されていて、通信によって最適な電力供給量を見出し、急速充電が自動的に行えます。

また、多くの機器に給電できる点も特徴的です。
USB PDでは、5V、9V、15V、20Vと4つの電圧に対応した電力を供給でき、スマートフォンや外付けで使用するHDDやSSD、ディスプレイやノートパソコンなど、大きな電力が必要な機器を充電できるのは、USB PDの大きな特徴です。

さらに、USB PDに対応したType-Cのケーブルは、電力を送る側と受け取る側を入れ替える「ロールスワップ」という機能を持っていることも大きな特徴です。

例えば、ノートパソコンとディスプレイをケーブルで接続している時、ACアダプタがパソコンに接続されていればノートパソコンからディスプレイ側へ、ディスプレイに接続されていれば、ディスプレイからノートパソコン側へ電力が供給されるという仕組みです。

それに加えて、電力に余裕がある場合は、複数のデバイスをUSBケーブルで数珠つなぎにすることで電力を供給できるなど、柔軟な使い方がある点も魅力です。

そして、ビデオ信号が伝送可能な場合もあることも捨て置けません。
USB PD対応のType-Cポートには「オルタネートモード」と呼ばれる、映像信号をケーブル経由で伝送できるシステムを備えているものも存在します。

本来は、電力供給と映像出力をそれぞれ別のケーブルで接続する必要がありましたが、オルタネートモードに対応したケーブルを使用すれば1本で済ませることができます。

非常に便利な機能を備えたUSB PDですが、まれに使用できない場合もあります。
USB PDを用いて充電を行いたい場合は、ACアダプタやケーブル、接続するデバイスの端子、またモバイルバッテリーの全てが、USB PDの規格に対応している必要があります。

どれか1つでも対応していない場合は使用できないため、注意が必要です。

加えて、充電器側の出力が小さいと、急速充電が行われないことも併せて覚えておくようにしましょう。

急速充電可能なモバイルバッテリーを選ぶ5つのポイントとは?

「急速充電可能」の文言が記載されているモバイルバッテリーは多く存在しますが、そのような商品ならどれでも良いかというと、実はそんなことはありません。

急速充電可能なモバイルバッテリーを購入する際に確認すべきポイントは以下の5つです。
1.使用しているスマートフォンに必要な電力量
2.モバイルバッテリーの電流の大きさ
3.モバイルバッテリーの急速充電規格
4.充電する端末数に合わせたポートの数
5.使用するケーブルの種類

まずは、使用しているスマートフォンに必要な電力量とモバイルバッテリーの電流の大きさです。
近年では、多くの端末でワット数が統一される傾向にありますが、基本的には端末によって急速充電に必要なバッテリーの電力量が異なります。

ワット数の高いモバイルバッテリーに対してスマホのスペックが足りていない場合はもちろん、逆にそれ以上の速度で充電できるスマホの場合は、さらに高電力のモバイルバッテリーを使用したほうが良い場合もあることを覚えておきましょう。

電流の大きさについては、基本的にアンペア数が高いほどはやく充電できると考えて良いです。
スマホの機種によっては、例えば急速充電するためには最低2A以上の電流が必要」といった条件が設けられていることもあるため注意が必要です。

また、モバイルバッテリーの急速充電規格については、再三ご紹介しているように必ず確認する必要があります。
USB PDやQuick Chargeなどの急速充電規格が使用できる機種かどうかは、必ず確認してください。

さらに、充電したい端末の数に合ったポート数も合わせて確認しておくと、非常に便利です。
単体で端末を充電することが多いのか、家族や友人などと共有し同時に複数端末を充電したいのかを吟味して、モバイルバッテリーを決めましょう。

しかし、ポート数が多ければ良いというわけでもありません。
2つ同時に接続すると、半分の電力しか供給されないという製品もあるため、よく確認するようにして下さい。

最後に、モバイルバッテリーと端末を接続するケーブルについても確認してください。
モバイルバッテリーと同時に購入し、使えなくなることがないように気を付けましょう。

まとめ

今回は、急速充電の規格の概要についてや、USB PDの特徴、ハイスペックなモバイルバッテリーの選び方などについて、幅広くご紹介しました。
日頃から手放せないスマートフォンやパソコンなど、様々な電子機器の充電器を購入するために必要な知識なので、ぜひ押さえておいてください。

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